ロタリックスの作用機序

ロタリックス製品情報

ロタリックスは、自然感染を模倣した、ヒトロタウイルス株(G1P[8])由来の弱毒生ヒトロタウイルスワクチンです。

乳幼児におけるロタウイルスの自然感染

乳幼児がロタウイルスに感染した結果獲得する自然免疫により、再感染時の重症ロタウイルス胃腸炎発症を予防または軽減することが認められています。
乳幼児(生後0~24ヵ月)を対象に実施した長期の疫学調査では、生後1年以内にロタウイルスに初感染すると、生後2年目までにロタウイルス疾患(重度の再感染症)から有意に防御されることが示されています*1。このとき、2回目の感染が1回目とは異なるG型のロタウイルス株によるものであっても、2回目以降の感染は初感染よりも重症度が有意に低いことが示されました*1。また、生後1年以内の不顕性感染であっても顕性感染と同程度の防御効果を誘導することも示されています*1*2*3

ロタリックスの自然感染による免疫獲得を模倣した作用機序のイメージ
ロタリックスの自然感染による免疫獲得を模倣した作用機序のイメージ

ロタウイルスによる免疫応答

ロタウイルスに感染すると、まずIgM抗体が産生され、続いて特異的な抗ロタウイルスIgA抗体およびIgG抗体が産生されます。感染部位の小腸粘膜面で産生される抗体の大部分はIgAです。これらの抗体は腸粘膜から腸管内腔に分泌され局所的に作用しますが、防御効果を発揮するのが局所抗体あるいは血清抗体なのか、またはその両方なのかは、現在のところ明らかではありません。また、液性または細胞性免疫応答による防御の標的となる重要タンパク質が何であるかも、今のところ解明されていません。

「効能・効果」「効能・効果に関連する接種上の注意」、「用法・用量」、「用法・用量に関連する接種上の注意」、「接種不適当者を含む接種上の注意」等については、製品添付文書をご参照ください。

【出典元】
  1. *1Velázquez FR, et al. N Engl J Med. 1996; 335: 1022-1028.
  2. *2Ward RL, et al. J Infect Dis. 1994; 169(4): 900-904.
  3. *3Bernstein DI, et al. J Infect Dis. 1991; 164(2): 277-283.