感染経路、臨床症状、治療

おたふくかぜの感染経路は、ヒト‐ヒト間でウイルスを含んだ唾液や咽頭分泌などの飛沫により感染します。症状は、2~3 週間の潜伏期(平均18 日前後)の後、耳下腺・顎下腺・舌下腺等の唾液腺の腫脹と圧痛を主症状として急激に発症します。ウイルスが全身の各臓器や組織を侵して神経系組織や内分泌系の腺組織に炎症が及びやすいのが特徴になっています。耳下腺等の腫脹は発症後1~3 日でピークとなり、その後3~7日かけて消退します。発熱は1 〜6 日ほど続きます*1
自然感染における主な臨床症状の耳下腺等の腫脹は60~70%に出現し、1歳児では顕性感染率は20%ほどですが、年齢が高くなるほど顕性感染率が高くなり、4、5歳児では90%ほどといわれております。唾液腺の腫脹・圧痛、嚥下痛、発熱のない不顕性感染は全体で1/3程度に見られ、不顕性感染者にも後遺症は発症するといわれております*2
特異的な治療法はなく、発症後に解熱鎮痛剤などの対症療法が行われます。
無菌性髄膜炎や睾丸炎などの合併症を併発した場合には、入院加療を行うこともあります。

【出典元】
  1. *1一般社団法人 日本ワクチン産業協会.予防接種に関するQ&A集, 12.おたふくかぜ(流行性耳下腺炎、ムンプス)
  2. *2磯村 思圥:小児内科 10:1357-1361,1978
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