予防

B型肝炎ワクチンについて

国内で使用されているワクチン

1965年のオーストラリア抗原(現 HBs抗原)の発見以降、HBVやB型肝炎の研究が進み、国内外で様々なB型肝炎ワクチンの開発が進みました。第1世代ワクチンとして登場したHBVキャリアの血漿からHBs抗原を精製した血漿由来ワクチンは、原料確保の問題や血液由来の感染性因子混入の懸念などの問題があり、遺伝子組み換えの第2世代ワクチンへとシフトしていくことになりました。1980年代後半~1990年代前半にかけて各メーカーから数多くの遺伝子組み換えワクチンが開発されましたが、現在は遺伝子型C(adr)から製造されたビームゲンと、遺伝子型A(adw)から製造されたワクチンの2品目が使用されています。

B型肝炎ワクチンの歴史

1965 Blumbergによりオーストラリア抗原(現 HBs抗原)が発見
1968 大河内一雄、PrinceによりHBs抗原とB型肝炎との関連が証明
1971 Krugmanらの検討によりHBs抗体がB型肝炎の発症予防に有効であることが証明
1972 HBs抗原検査が可能となり、慢性肝炎の多くがHBVによるものだということが判明
1972 チンパンジーでのHBV感染が確認され、ワクチンを含めた薬物の安全性や有効性の評価が可能に
1975 国内でB型肝炎ワクチン開発協議会が発足、B型肝炎ワクチンの開発に着手
1984 第1世代ワクチンの製造が認可
1985 母子感染予防事業が開始
1988 遺伝子組み換えの第2世代ワクチン(酵母由来)が認可
参考:田中榮司 編. B型肝炎の診療を極める 基本から最前線まで. 2013, 文光堂.

ユニバーサルワクチネーション(世界の接種状況)

HBV感染リスクの有無によらず、出生した乳幼児全員に予防接種を行うことをユニバーサルワクチネーションといいます。1992年に世界保健機関によりB型肝炎ワクチンの定期接種導入が宣言され、2014年の時点で世界の95%の国や地域で定期接種が導入されています。

ユニバーサルワクチネーション(世界の接種状況)
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